ISBN:4797331992 単行本 小田原 貴樹 ソフトバンククリエイティブ 2006/06/23 ¥1,575

専門学校を卒業してからずっと情報処理業界の片隅でこっそりと生きている私だが、Web制作は専門外である。だって、就職して秋葉原の路地を入ったところにある段ボール箱しか積んでいないような店で初めてパソコンを買った頃は、まだパソコン通信ってやつの方が主流だったんだもんね〜。

とはいえ、一応はネット歴もそれなりにあるので、自分のホームページを作ったことくらいはあるし、前の会社を辞めてからなんか手に職をつけねばと思い、そっち系に興味を持ったこともある。が、昔から自覚はあったけど、どうもオイラにゃ美的センスってもんがないんですな。技術は習ったりしてやってくうちに何とかなるかもしれんけど、センスってもんはちょっこらちょいとどうこうできるもんじゃござんせん。んなわけで、結局は事務処理系のプログラム屋に舞い戻って現在に至るわけですな。

というわけで、私自身は別にそっち方面をやってるわけじゃないのですが、身近にはWeb制作をやっている人が何人かいたりします。もちろん専門的なところはよく分かりませんが、彼らの苦労をはたで見ているわけで、この本を読んでいたら「まさにこのとおりやん!」と思うことがたくさん載っていました。
Web制作でも私がやってる事務処理系でも、作ったものは画面上に見えてはいるけれど、手にとってさわったりできるもんじゃありません。形がないものだからいじるのも簡単だろう・・・と思っている人が世間には非常に多いんですな。実際には見える部分をいじることよりも、目に見えない部分こそ重要で手間がかかったりするんですけどね。

前述したとおり専門外の私でもホームページを作成したことはあるし、市販のソフトも日々進化しているので誰でも結構かっこいいページを簡単に作れるようになった。でも、この本にもあるけどプロとアマチュアじゃホントに違うんですな。私がたまに行ってた整体のお店があるんだけど、そこの店主がホームページの知識がそこそこある人らしく、さらに本業がかなりヒマなようで(おいおい)、かなり凝った自分の店のサイトを作っていた。これが確かにきれいできてはいるんだけど、なんか聞いたこともないようなプラグインが必要になったり、文章がだらだらと長くて要点が全然わからなかったりして見る側のことをまったく考えてないとしか思えず、ただの自己満足の世界だよなぁ〜と見るたびに思うんだな。それとなく言おうかと思ったりもしたけど、いつのまにか完全予約制になっちゃったから、めんどくさいのでたぶんもう行かねぇかも。

さて、この本は難しい専門用語や技術的なことが書かれているわけじゃないので、Web制作に携わらない人でも大変読みやすくなっています。ですから、仕事を出す側はWeb制作のホントのところを知ることができ、今後業界を目指す人にとってはこれから何が必要であるかを知るよい教科書となると思います。ま、実際にWeb制作に携わる人が読めば「そうそう!」と頷くことだらけなんでしょうけどね・・・。

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